漫画のような毎日

掲載日:2024.07.22

漫画のような毎日

「毎日が、漫画のようだよね。」と、奥さまに語りかけるように笑いながら私に話す旦那さま。
何言ってるのよ、という顔をして食事をやめない奥さま。

略、週一の割合でオープン時間に見えて、カレーかお蕎麦をご注文される。
このオーダーも何年も変わらない。
花茶の開設のころから、否、私がイチゴ狩りを始めた頃からの大切なお客さまです。

あの頃、バリバリのやり手の奥さまも歳を重ねて体の不調も有って、ご主人に手を引かれ介護されながら見えています。
当然、ご主人も80歳を超す年齢です。

本当に慈しみあいながら暮らしているって思えます。
全てをだんな様に委ねていても、ご自分の威厳を失う事無いし、それを当たり前のように受け入れてお世話をさせている姿が、微笑ましくもあり又、尊敬の念を感じます。

こんなご夫婦の姿も有るんだなぁ。
花茶へお見えのお客さまは年齢に関係なくカップルが多い。
先日も札幌からのお客さまは、
暑くなったので涼をもとめて花茶までドライブをして来たと言う。
そして奥さまをとっても大事にそうに見守っておられた。

日々、美しい夫婦の姿も見せて頂いて、こんな老後を過ごせるご夫婦はお幸せ、いいなぁとつくづく思う。

先日、やっと丹頂鶴を見ることが出来た。
少し茶色の雛が、すっかり成長していた。
親鳥と離れると「こっちへおいで。」と言っているように鳴きながら雛鳥の様子を見ているお母さん。
親子も夫婦も兄弟もそして隣人同士も「愛」でつながると人が人を殺める事もないのに。

雛を迎えにいく母鶴

お母さんの方へ歩みだした雛鳥