贅沢な時間

掲載日:2025.01.16

贅沢な時間

お料理がおいしいと思うのは、食べモノの美味しさだけでなく、その時間の過ごし方というのか誰と一緒に頂いているかとかどんな風にして材料を調達にして、どんな風に調理したか等などその過程をきかせて頂きながら頂く時間かもしれない。

昨日は、貫田シェフのご厚意でスタジオSにてコース料理の手ほどきをして頂きました。
と言っても、この私がフランス料理に挑める訳ではありませんが、でもとっても興味があったのでお願いして参加させていただきました。

レクチャーでしたが、ひとつひとつのお料理の材料や調味料のこだわりを伺って、えっ!まぁ!といちいち驚きと感心と探求心の深さに驚くばかり。
こんなにこだわっていたら、採算は合わないだろうなぁと思う事たくさん。
全てのお料理の産地や出所がハッキリしていて、その生産者のこだわりも貫田シェフに繋がっていると思った。

全てのコース料理を食べつくすまでに5時間はゆうに経過していたけど(その間、食べ通し)、いつもは胃袋がパンパンになって食べられないと言うのだけど、不思議に胃もたれ感ゼロ。
おかしいなぁ、胃もたれしないと話すと濃厚ソースにしてもバターを使わないで道産小麦粉をゆっくりじっくりと炒めて昆布だしでのばしてとろみをつけているのだと言う。
乳製品を使ってないからもたれないし、重たく感じないで食べられるのだと判った。

シェフは、絵心もある。
白いお皿に描かれているイラストや絵柄はシェフ作だそうです。
それって、最高のおもてなし。

ダッチオーブンで焼いてくれていたパンも十勝のエゾヤマザクラの酵母菌をつかってホエーも入れてのライ麦入りパン。
絶妙な風味と弾力感のあるパンでついつい食べすぎていた。

シェフの味付けのこだわりに塩○○%という割合がある。(モチロン塩にもこだわりあり)
味わいも優しくて、胃にも負担の無い優しさがすべての料理にあった。
こんなお料理を楽しく会話しながら、そして、レクチャーを受けながら頂ける幸せ。
後になって考えてみれば、私は貫田シェフのお料理をこのようにちゃんと頂くのは初めてでした。
ホテル勤務の頃、確かにランチとか行った記憶はあるけど、内容については覚えてないし、シェフが調理したものかどうかも判らない。

今回、このようにしてシェフのお料理を心行くまでいただいた。
しあわせだなぁ~。(*^-^*) とっても贅沢な時間でした。

前菜です。タコも甘えびも仕込みのコツを教わりました

深海サメガレイと香味野菜のワイン蒸し。これも、おいしかったぁ~

自然栽培の皮つき玉ねぎを焼いて、黒っぽいオニオンスープに。コンソメを使わない昆布だしです

ライ麦いりのパン。ダッチオーブンが欲しくなった

ポークの赤ワイン煮込み。下ごしらえも丁寧に作っていてお肉がトロトロに煮込まれています

デザートは、イチゴのジュレ・オレ。甘さと酸味が絶妙