歳を重ねて

掲載日:2015.05.17

ゴーウデンウィークまで、暖かくて初夏のような北の島だったけど、この1週間は風も冷たくてともすればストーブが恋しい朝晩でした。 
まだ遠くの山に白い雪が見えるうちは、吹き降ろしてきた風が冷たいと農作業をしながらよく眺めたものです。 
5月の香りの良い時期に、私は、又、歳を重ねました。
90歳になって認知症の父でさえ、丈夫な身体に生んでくれた母親に感謝していると言っていたけど、私も同じ気持ちです。 
母に電話をせねばと思いながら、つい忙しさで忘れていた親不孝な私。 
友人、知人の中には病になっていたり、伴侶を亡くしたり、この歳になるとそういう事も覚悟をしていなければいけないと思うようになっています。 
夫も病の身ですが、身内だと覚悟の方向に気持ちが向いていかなくて、何時までも喧嘩しながら傍にいるのが当然のように思える。 

スタッフからも、多くの人たちから祝ってもらって、そして、相変わらず忙しく働ける自分を幸せに思った日でした。 

花茶の窓から眺める景色も彩が多くなり緑の色も幾つもの色を見せてくれます。 
菜の花も満開。 
朝、菜の花を摘んでいたらカッコーの鳴声が聞こえてきました。 
もう豆を播いてもいいよ。と、カッコーの鳴声で判断するのが農家の人たちです。 
花茶の窓から眺めて、満喫するお客さまや菜の花畑を背景に散策して回っている人たち。 
緩やかな時間が、嬉しいです。 

本当は、菜の花畑の真ん中にパラソルを広げてティータイムをと計画していましたが、スタッフ不足の中では身動きが出来なくて断念しています。 
ランチプレートに菜の花をと思いついて、胡麻和えなど菜の花をあしらったプレートをご用意しました。 
プレートの上のエディブルフラワーに、笑みを浮かべてくれるお客さまを見るのが嬉しい。 
この時期だけの一品です。