フラメンコ”曽根崎心中”
掲載日:2014.12.05
ダンスをやって無かったらそれほど興味は無かったと思うけど、初札幌公演のフラメンコ舞踏を見てきた。
曽根崎心中をフラメンコで表現する?
それがどんなものか想像もつかないまま、ただフラメンコの踊り見たさに出かけたのだが、文楽とあの情熱的で激しいタップのフラメンコが、見事なコラボぶり。
まるで人の身体が、打楽器のよう。力強く叩く足と手を叩くリズム。
一瞬の緩みも無い全身にエネルギーを炸裂させている動きのダンス。
ダンスに合わせた歌詞と歌い手の感情のこもり方。
プロだから当然の演舞ではあるけど、終わった後の観衆の拍手喝采、感動のどよめきが消えなかった。
隣の男性が、目を潤ませて感極まっているようすで、私も本当に素晴らしいフラダンスでしたねと、思わず声を掛けてしまった。
男性のおっしゃるのには、何でも主役の男性ダンサー”佐藤浩希”氏の親友だとか。
彼がフラメンコを始める前からの友人だとおっしゃっていたので、福祉関係のお仕事をされている頃からでしょうかね。
世界が誇る日本人100人に選ばれている佐藤氏の友人と判れば、この隣の男性も、きっと、良い人(こんな言葉で簡単に片づけられないけど。)だと思えた。
隣の目頭を熱くしていた男性は、私の感動の言葉も佐藤氏に伝えますと、とっても喜んでくれたし、偶然にも隣に居合わすことが出来て幸せでした。
並々ならぬ努力を、フラメンコの踊りの中に十二分に感じたのは、私もほんの少しだけど、その道の厳しさを知ったからと思う。