里帰り
掲載日:2018.12.19
この歳に成って里帰りと言うのもオカシイかも知れないけど、両親の1周忌と3回忌の法要で実家へ帰っていました。
この2年間は、最も愛する身内を3人も亡くして心が折れることが多かったけど、一人ひとりの供養を済ませていくうちに気持ちの整理も出来てきた。
位牌しか待っていない実家は、心が寂しくてやり切れなかったけど幼い頃から兄弟のようにして育った叔父や叔母たちのお陰で、まだ両親の懐に帰れたような気持ちにもなれた里帰り。
高知から真っすぐには帰らず、叔母の誘いもあって大阪で遊んで来る計画だったので、叔父夫婦も誘って皆で一路大阪へ。
途中、念願の姫路城へ立ち寄った。
私のあいまいな記憶では、淀殿の末の妹、江が秀忠に嫁いだ先のお城と思っていたけど…。
千姫が、本多忠刻と一番幸せに思って暮らしたお城だとか。
遥か昔のそんな事を想いながらお城の中を巡ってみると歴史は面白いだけでなくその時代に生きた人たちの想いを推し量り、今に生きる私たちの暮らし方を考える機会でもありますね。
あいまいな記憶を正すためにも改めて歴史に触れてみたいと思った。
叔父たちと京都見物もしてその夜は、大阪のイルミネーションを見に行く。
開館100周年という中央公会堂のウォールタペストリーは、見事な光のファンタジーだった。
札幌でもイルミネーションを開催中ではあるけど、寒さの厳しい時期(当然だけどね)で中々足を運べない私。
大阪は、平気で歩ける。(笑)
綺麗な光のストリートを歩いた後は、お決まりの食い倒れに突入。
両親が居なくなったけど、まだ迎えてくれる肉親や帰れる場所が有ると思う幸せ。
叔父夫婦や叔母たちと別れるときに感じる寂しさは、両親と別れて帰るときと同じ気持ちになっている自分に気が付いた。
「又、帰ってきいや。」と、言ってくれる兄弟や叔父たち。
幾つに成っても人は甘えられる場所があると癒されて暮らせるのだと思った。