織姫に戻ってみたい
掲載日:2013.01.07
先日、昔一緒に染色と織りをしていた友人の作品が千歳民報の紙面を飾っていた。
あれから30年近い歳月が過ぎて来たのだと気が付いたけど、「継続は力なり」とその紙面を見て感慨深く思った。
私と言えば、すっかりその道から外れてしまったが、納戸の奥には、染色糸や布が主、恋しやと眠っている。
もう、織りをすることも無いだろうと手放す決心をした。
今日、その織機を組み立ててみた。20年ぶりのような気がする。
私は、かなり夢中でこの世界を楽しんでいた。
藍も種を撒いて、藍染めをする処までやったし、草木で染めた糸で反物も織って着物に仕立てたりタペストリーやマフラーやら数えきれないほど楽しんでいた。
織機に触れていると、そんな日々が昨日の事のように思い出されて懐かしい。
まだ、未練はある。
でも、時間も身体も無理な生活に成ってしまった。
手放す前に、最後の一作品を作ってみたいと思うけど、果たして叶うかどうか…。