あの頃、若かった

掲載日:2013.10.18

「今年、還暦になるんだわ。仕事も定年よ。」と、春先に彼女に告げられた。
彼女と知り合ったのは、彼女が28歳、私は30代の初めのまだピチピチ(笑)の頃、小さな小学校の先生と父兄の関係でした。
家の子供たちは、みんなお世話に成り…いえ家族みんな。
生徒数も少なく、ひと学級20人足らずで行事の何事も父兄も参加した学びの場でした。

家庭を持たなかった彼女だったので還暦のお祝いと数十年ぶりにPTAで顔を合わすのも良い考えと、声を掛けられる範囲でお祝いの会を開催した。
彼女には、ずーとヒミツにしてきた。
私と二人でお食事と思っていたので会場に入るや驚きの笑顔、私はこのサプライズをプレゼントしたかった。

70、80代に成られた先生方もおられたけど、みんな喜んで彼女のお祝いとPTAの同窓会を楽しみに集まってくれました。
高知から嫁いできた私は、子供が小学校に入ったことで、やっと地域の人たちや千歳の街に馴染む事が出来たという私にとっても想いの深い時代です。

学校の勉強だけでなく、反抗期を迎えた子供たちの年齢まで見守って下さり、「おっ、反抗期になったか。良かった、良かった。」と 、予想外の歓喜をあげてくれたこと等々、私の悩みや心配を払拭させてくれたこと等もあり、私の先生でもありました。
そんなこんなの昔話や近況報告やら、本当に楽しく盛り上がりました。

還暦のプレゼントは赤い下着です。(笑)
赤い髪飾りは、私の還暦祝いの時の物。本当は、私と同じ赤いドレスを着せたかったな。