父の涙

掲載日:2012.01.02

父の涙

新年を迎えて、どこの家庭も子供たちが集まって賑やからしい。 
友達からのmailも、お電話も、幸せそうな様子が伝わってくる。 
まだ、姑が健在の頃、娘を迎える弾んだ気持ちを、ちょっと恨めしく思った事などを思い出しながら、今、その身になって姑の気持ちが、心の底から理解できるようになった。 
夜、実家の弟家族から電話が来る。 
一族が集まって新年会をしているという弾んだ声と後ろから賑やかな実況中継のような声が聴こえて来た。 
電話口に出た父が、孫やひ孫の名前を全部覚える事がムツカシイくらい集まったと嬉しい声。 
息子の仕事も順調に行き、こんな嬉しい事は無い、お父さんは幸せだと感極まって、父が泣いた。 
ずいぶん、父も弱気になったものだと私は驚いていた。 
いつの間にか、優しい言葉を、娘から父に投げかける歳になってしまった。 
父や母の歳を数えてみると90歳に近くなっている。 
この歳の両親に、シアワセを感じさせてくれる弟家族に感謝。「ありがとう。」 
(私の孫と隣の子供たち。)