寒い冬のくらし
掲載日:2012.12.23
三寒四温という言葉を頼りに、極寒の日の朝は、もうすぐ又、暖かくなると自分に言い聞かせている。
早い時期からよく雪が降り、毎朝、凍った風景しか目に飛び込んでこない。
でも、今日は、珍しくスカッと青空。あと、70日もすれば黒い土が、顔を出すさ!
ハウスの中では、秋まきしたホウレンソウが、柔らかな葉っぱを広げて育っている。
お蔭さまで、この時期でも自家栽培のフレッシュ野菜を、メニューの中で使えるのは、嬉しい。
朝いち、店に入ると薪の匂いがする。
外のピーンと張りつめた冷気と違って、柔らかな暖かさも感じる。
高知から嫁いで来たころ、舅がよく言っていた。
北海道で一番のもてなしは、温かい火だと。
当時、茶の間にあった薪ストーブの火と薪の燃える音を聴きながら、舅の言葉を聞いていた。
しばらく聞いたことのなかった薪の燃える音を、静かになった花茶の中で聞いている。