いちごのつぶやき

掲載日:2019.06.30

いちごのつぶやき

みなさーん、ありがとう!!
今日で、いちご狩り終了のお知らせをしましたが、こんなに沢山のお客さまが名残惜しくいちご狩りを楽しんで頂けて、本当に嬉しかったです。

私は私の祖父母が、2年前にこの農園に来ました。(祖父母が産まれたのは、まだその前の年です。)
今日、最後の日に赤くなった私は、元をたどれば2年前の祖父母から両親が育ち、そして孫の私なのです。

私は、とっても大切に丁寧に育てられました。
暑い日差しの日は、日除けを掛けてもらい、寒い冬の日は暖かいお部屋だったり、雪布団の中で冬眠したり。
強い子になるように肥料や予防薬などで管理されながら、
やっと、皆さんが来て下さった畑に移住したのは昨年の8月でした。

シルバーのおじさん、おばさんたちが汗を流しながら私たちを丁寧に植えてくれたの。
そして雑草に負けないように、弱い子にならないようにと沢山の人たちの手を借りて大きくなりました。

白い花は、私の春の色。
初夏の日差しで私は真っ赤な青春です。

お兄ちゃん、お姉ちゃんはさっさと大きくなって、皆さんに摘んでもらいました。
「わぁ~大きい!」とか「甘い!」とか、そんな声を聞きながら、
小さな私は焦っていたけど、やっと今日、みなさんに摘んでもらいました。

ありがとうね。
最後にやっと赤くなれた私だけど、私を摘んでくださってありがとう。
摘んで頂けて私は、長い月日を掛けて育ててくれた花茶農園のファーマーたちに報えることが出来たわ。

雨の日や雷の鳴る日も有ったけど、でも今年は割と良いお天気が続いたと思うね。
いちご狩りを毎年楽しみに待ってくださる皆さまとファーマーたちの私たちへの愛情と努力とそしてお天気を味方に出来て、ありがとうがいっぱいで今日を迎えられて感謝しています。

今日の小さないちごのつぶやきでした。
あっ、「葉っぱの陰に隠れていてごめんなさい。」と言っていましたよ。