居場所
掲載日:2010.11.14
3週間以上店を離れていた。久しぶりの花茶は、新鮮な気持ちになって居心地が良い。
お客さまをお迎えする気持ちも、物産のそれとはちょっと違った感覚を覚えた。
やっぱりお馴染みのさんに会うとホッとする、そんな感情が流れていく。
我が家の庭の木々が、まだ緑の葉っぱでふさふさとしていたのに、3週間も時間が過ぎると紅葉も見ないで裸の木になっていた。
セピア色の葉っぱが、水霜の中で静かに眠っているようで、寂しい庭になっているし、花達も首を落としてしまっている。
何もかもが冬を迎えていると思った。
そんな寒い季節に、気がかりだったノラ猫の子っこたち。
”ルビコン川を渡るのも時間の問題”と大げさに言っていたあのノラちゃん達の一匹が、ぴょろぴょろと庭掃除をしている足元へ来た。
見てしまったのが運の付き。直ぐに動物病院へ連れて行き入院させてきた。この後、この子をどうしますか?と獣医さんに尋ねられて、「家で飼います。」と、即答している私。
とうとう、あのルビコン川を渡る決断をしてしまった。
夫に、なんと言って承諾させようか…。
(高知で散歩途中で見つけたルビー色の木の実。)