夢を紡いで
掲載日:2017.11.04
今年も有難いことに、あちこちで私の起業した事や人生を語らせて頂きました。
花茶を起こすまで草木染や機織りを趣味として続けていました。
一枚の布に仕上げるまでには、1本の糸を紡いでいく作業やその出来上がった糸を野草で染めて1本、1本と織っていた並々ならぬ作業工程があります。
講演を頼まれると
糸を紡ぐように、切れかけた夢をひとつひとつ紡いできた人生を顧みて「夢を紡いで」と演題を付けることが多い。
先日の文化の日、深川市民フォーラムにてこの演題でお話させて頂きました。
やっと、来てただけました。と、思いがけず企画スタッフの方がお迎えの折に言葉を掛けてくださいり、そうか・・・オファーを頂いて2.3年経っていたのか…。
夫や親や病気や介護を抱えていたので、断っていた事をすっかり忘れていた。
こんな私を待っていてくれただけでも、もの凄く有り難く思った。
フォーラム開催には、地元の方のエレクトーン演奏があり、名曲に耳を傾けている内に自分の話も忘れそうになる。
すっかり良い気分になっていたので、お話も気楽に色んなエピソードを交えて弾んでいた。
思い起こせば20年も昔、アイスクリームを作り始めたころ、今の私や花茶を想像できただろうか。
増築も改築も夢のまた夢
そんな事がもし出来たとしたら、借金があっても嬉しいね。と、夫と語ったあの光景が今も鮮明だ。
外壁の色を赤に塗る直前にやっぱり”黄色”とペンキを取り寄せ直した事は正解だったと夫は喜んでいるだろう。
色んなことを思い出しながら縁台に立っている私が不思議な感じ。
手を差し伸べて下さる花茶のファン達をみんなを心強い巻き添えにして今の私や花茶が有る事を幸せに思う。
全てを今は子供たちと花茶のファンに託して、ちょっと守りの体制に入っている私だけど、「自立する事」を掲げて生きたこれまでの人生が苦労だったとは思っていない。
迷惑をかけた事も人を傷付けた事も沢山あった。
反省と後悔も、そして挫折した時の思いも私の量にして。
全てに感謝して、これからも自分らしく生きて行きたい。