黒砂糖
掲載日:2005.07.19
俗に言う黒糖を私は子供の頃から「黒砂糖」と呼んで育ってきました。
私が幼い頃、小学生に成るか成らないかの頃、祖父は、さとうきびで砂糖を製造していました。 当然のように、我が家で使う砂糖はこの黒い砂糖のみ。 煮物は勿論、あんこも黒砂糖。寿司まで茶色くなっていました。
独特の匂いや”けんどい甘さ”で育った私は、白い上品な砂糖を羨ましく思いながら育ってきたので 大人になった今でも、黒糖には抵抗を感じています。
でも、黒糖アイスを作ってしまいました。(わらい)
硬い黒砂糖を刻んでいると在りし日の祖父母の働いている姿や声を思い出します。 そして、もしかしたら私のこの手仕事は祖父の代から受け継がれてきた職人的肌の続きなのかもとフト思いました。
父も、昔は、い草で畳の表を作る職人でした。脈々と手職人の血を受け継いで、私はアイスクリームを作っているとフト思ったことです。