介護
掲載日:2008.10.09
独身の頃、数日のつもりで遊びに行った釧路の友人の家で結果的に3ケ月以上居候をしてお世話になった事がある。
お母さんからコロッケの作り方や数々の家庭料理を習ったし、そこの小さな小さな菜園で、キャベツや白菜が”巻く”ということも初めて教えてもらった。
自分の娘同様に可愛がってもらって居心地の良さから長期滞在になってしまった。
そのお母さんが認知症と脳梗塞を患い、要介護の日々と知ったので、釧路へ飛んでいってきた。
「まだしばらくはこの人の顔を見て暮らしていたいから..」と、友人は自宅介護の日々でした。
ベットと車椅子が生活の全て。下の始末から全てを女手ひとりで看るのは並大抵の事でないけど、わが子を育てるときのような気持だよねと笑いながら 介護している姿に心を打たれた。
どんなに面倒を見てもこれで満足とか良かったとか言えるものでなく、親を見送ったあと、何かしらの後悔や悔やみが付くけど、まさに今日の私はそれ。
果たして私は十分だったんだろうかとわが胸に問いかけながら、介護する友人を眺めていた。
(可愛い仕草に思わず笑みが、癒されます。)