老いて美しく
掲載日:2007.12.23
今年もわずかな日数になってきて、又お歳を頂戴することが嬉しくもあり嬉しくないでもあり、複雑な感情になってきています。
老いていくことに身体では自覚するようになっていても、精神的には感じられなくて、いつも青春の花茶おばさんかな。(笑)
両親の交通事故の後、ふたりの老いの姿を見てあれから色々と思う事が多くなりました。
夫婦って、老いてから味が出るというのか、若い頃は確かにぶつかり合う事があったはずなのに、こんな風にふたりが寄り添って生きていくものかと感動しました。
母の術後、車椅子に乗ったまま、ベットの脇でずーと母を見守っていた父の姿は、若かりし頃の私の記憶の中の父とは別人です。
この数年、「お父さんのお蔭で..」と父に感謝の言葉が多くなった母と、母に献身的に寄り添うようになった父の姿を見るようになると、老いる事も良いことだと思えるようになりました。
まだ、自分を認めて欲しいという自己意識の高いところにいる私には、両親のように寄り添いかばいあう気持ちまで人間が出来てないけど、老いと共にお互いが必要とし合えるような夫婦の姿に育まれるようにと思っています。
若い頃のお互いのぶつかり合いも、お互いが理解する為には必要な事だったと思うけど、そうやって積み重ねてきた夫婦の姿が老いを目の前にした時、姿を現すのでしょうね。
母の再手術の知らせが来たけど、きっと、私よりも父を必要としているだろうと判るので、遠い事も理由のひとつとして、出来の悪い娘は遠くから無事を祈っています。