能代に行ってきました(その2)

掲載日:2019.11.30

能代に行ってきました(その2)

仕事で向かった能代なので、観光をするつもりは無かった。
それでも、ここだけは見せたい、そして会わせたい名ガイドさんがいるといって加藤さんが連れて行ってくれた処があります。
旧料亭だった「金勇」(かねゆう)です。

天然秋田杉を余すことなく使って建てられたというこの建物は、豪商や政治家などの接待や気密の話合の場所として使われていた(という説明だったと思う。)
長さも幅は畳一枚は有ると思う天井板は、巨大な天然杉を使ったことが判るし、木目の細かさは長い年月を要して育ってきた杉だということが素人の私でもわかる。
ここが密談の部屋だったとか、男性のそういう場合の料亭として使われてきたので女性用のトイレのなかった事など、考えられない造り方になっていた。
モチロン、上座、下座もはっきりと区別されていた。

パンフレットを見ると、今でもお食事会などに使われているみたい。

私たちを案内して下さった名ガイドの柴田テツ子さん。
ガイド役は、この方!と加藤さんのイチオシ指名でお願いした方です。
柔らかい能代弁と流暢な説明を聞いている内に、栄華を誇って来たであろう金勇の姿が再現されるようだった。

もう2度とこのような天然杉は現れない。
それを貴重に扱いながら能代を木の文化のある町に育て守ってきている姿が町のあちこちに見えていた。

木で立てられている学校や市役所(素晴らしいデザインで木の香りがアロマセラピーになっている)、道の駅も木で造られていた。
お会いした市長さんのお名刺は木ですがお顔の写真が貼られていてちょっと驚き。モチロン職員も、誇らしく木の名刺を下さった。

*欄間の「割氷模様」が、私の好み。白の磁器に朱色の割氷模様の銚子はとっても気に入った。