たけのこ
掲載日:2017.04.21
まだ時折雪がチラつく北の島に住んでいると本州とは随分と季節感の違いを感じる。
桜前線は、徐々に北上中で桜さえ咲けば、春爛漫の気分になるかな。
昨日、実家の兄嫁から筍が、送られてきた。
あっ、もうそんな季節なんだと筍の出るころの暑くなり始めた高知を思った。
中学生頃まで住んでいた実家の裏に竹藪が有って、大人になって見上げると然程大きな山とは思わないけど子供の頃は結構大きく思えた竹藪。
四季を通して、冒険したり遊んだり、山の恵である琵琶や茱萸、柿、野イチゴなどおやつには不足の無い食べ物があった場所。
今頃のになると祖父が、こんもりと盛り上がった土の中に鍬を入れて筍を掘りあげていた。
子供の日には、祖母が甘いちらし寿司を作ってくれた。
筍を調理しながら、あの頃の祖父母の様子や話しかけてきた言葉の一つ一つが、決まり文句の様にして思い出される。
まだ、兄嫁たちは初物で食べてないと言う筍。
山菜のイタドリと共に真っ先に送ったのだという。
故郷は有難きかな。